【コラボ展】鄭(ヂェン)先生の美しい日常着展開催

台湾の服飾・染色作家である鄭(ヂェン)先生の美しい日常着と「でこぼこ」に通う障がいを持つ青年達が日々の制作活動の中で作り上げた羊毛フェルトアップリケ作品がコラボしたお洋服の展示販売会を開催いたします。

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(開催日)2020/08/15~18 ※17日はお休み

(開催時間)12:00~18:00

(開催場所)Organic cafe そらのもり「熊本県上益城郡御船町七滝5021 TEL:090-8390-5616」

 

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ジェン先生の作品
でこぼこ作品

当日は、でこぼこの青年達が制作した羊毛フェルトアップリケを縫い付けた鄭(ヂェン)先生とのスペシャルコラボ作品も展示します。もちろん、ご自身で気に入った服にでこぼこアップリケを選んでデザインをして頂ければ、縫い付けた状態で後日ご自宅にお届けするサービスも実施したします。(その場合、縫い付け作業費¥1,000、郵送費は別途ご負担いただきます)

鄭(ヂェン)先生とは

profile

鄭惠中(ヂェン・ホェヂョン)1956年台湾生まれ。台湾の伝統文化、伝統服からインスピレーションを受けた服作りを行っている。日本ではおかっぱ先生としても親しまれているクリエイター。

作品の特徴

ほぼ、すべての作品が40年前にデザインされたもの。サイズ展開の違いはあるものの、女性用・男性用という区別が無く綿と麻の混紡でつくられているものがほとんど。 台湾、日本を含むアジア諸国の夏は蒸し暑く過ごしにくい。そんなとき、見た目にも涼しい麻素材の服は好まれる。ただ、麻100%だとゴワつきが気になり着心地も良いとはいえない。そこで、綿を入れることでより着心地の良い服に仕上げている。

また、染料は環境にも人体にも無害なものを徹底して調べ使用している。様々なカラーバリエーションは一つの染料を色素が無くなるまで使い切るからだ。染料の使い始めは、濃い色に染まり、色素が薄まるにつれ淡い色に染まる。

きっかけ

服作りのきっかけは、紡績技術系の専門学校を卒業し、紡績業を営む会社に入社した際の経験が大きいという。

「規格化された工場で生まれる大量の服。24時間休まず働く機械の中で、20歳そこそこの私が3交代のシフト制で働く10代の女性従業員を管理していました。思い描いていた夢とは真逆とも言える現実を目の当たりにして、“衣服とはなんだ? 服をつくることが、どうしてこんなにも苦痛なのか?”そんな疑問と向き合う日々でした」

利益を最大化するための労働。流行を追い求め不健康な労働環境を生み出していることに気が付いた鄭先生は社会の流れに沿わない服作りを始めることを決め起業。台北郊外にある工房近くの女性たちにお針子として服を縫ってもらう。彼女たちにはノルマがない、家事が忙しかったり、気分が乗らなく納品数が少なくても先生は急かすことはない。“健康的な労働”である服作りのスタイルは今も変わっていない。